5月も半ばになり、日差しが強くなりました。
一年で最も紫外線が強い時期です。
新芽がいっせいに伸び、生命力溢れる季節でもあります。

この時期は芽吹きで体内の代謝が高まります。
体内の毒素が外に排泄されやすくなります。
体がリフレッシュするのですから、本来それは良いことなのですが、
結果的には皮膚のトラブルという形で現れます。
真夏や真冬には何ともないのに、季節の変わり目になると鼻炎の症状や、皮膚のかゆみ、肌荒れなどが出る場合があります。

もともと過敏な体質、一般にはアレルギー体質などといわれますが皮膚が弱っていると、てきめんブツブツ・かさかさして軽い火傷状態になって、水分が不足しかゆみが増し汗でさらに症状が悪化していってしまいます。

そうなると抗炎症剤やステロイドの入った軟膏でないと治らなくなります。
体内の代謝の高まりと、表皮の水分不足が原因なので十分な水分の補給と適度な油分のバランスが必要です。

出生したばかりの赤ちゃんも同様です。
生まれたばかりは、すべすべのきれいな肌ですが、生まれて2~3週間くらい経つと、胎内で蓄積されていた様々な余分なものが湿疹となって出てきます。
赤ちゃん湿疹、脂漏性湿疹、胎毒などと呼ばれます。

時期が出きってしまえば直りますが、悪化させてしまうと膿を持ってしまったり、肌が傷ついてしまいます。
そうなると、やはり薬を使って直さなくてはなりません。

適切なスキンケアがポイントです。
人により肌の状態は異なるので、自分の肌にあったケアをみつけましょう。
できるだけ自然に近い成分のもので、できれば防腐剤や香料の少ないもの赤ちゃんに使うものは、万一なめてしまっても良いものを使いましょう。
様々なメーカーで化粧水やオイル、クリーム、軟膏が出ています。
肌の汚れは大敵ですが、石鹸の使いすぎも肌を乾燥させ弱めます。
日常のスキンケアが基本ですが、悪化しはじめたら、皮膚科で相談して、ステロイドなどのちょっと強めの薬を使っても早い期間でパッと直してあげるほうが得策です。

特に赤ちゃんにはステロイドは・・・と弱い薬をダラダラと長い期間使っている場合もありますが、かえって皮膚を弱くしてしまいます。

皮膚は日々、生まれ変わっていますが、薬は真皮にまで浸透するので表皮はきれいになっても、再生する皮膚が弱いと、いつまで経っても良い皮膚に生まれ変わっていけません。