出産するとガラッと変わるタイプの方がいます。
出産しても、あまり雰囲気が変わらない方もいますが出産は女性に大きな可能性を与えてくれるようです。
今まで自分でも気付かなかった部分が引き出されて、思いがけない自分との出会いをする場合があります。
妊娠中は何となく近寄りがたく、つんと澄ましていた方が出産し、赤ちゃんのお世話がはじまると、話しかけにくかった雰囲気はどこへやら
スタッフにいろいろ相談してくれたり赤ちゃんには、とびきりの笑顔で話しかけたり実はすごく可愛いママでいい感じだったりします。
特に授乳がはじまると、ママの母性が育ってきます。
母性本能といいますが、原始的な生活から離れてしまった我々は出産すれば本能的に子育てができるはずの本来の機能をどこかに忘れてきてしまったようで、もともと備わっているはずの母性はすでに本能ではなく、学習して獲得していかなければならないものになってしまったようです。
どんどん便利になっていく世の中で、情報も溢れ、ネットで様々な人と交信できるけど、生の人間同士のふれあいは少なくてメールでは知らない人とでも平気で何でも話せるのに、面と向かって話せない、子育ても一人では限界があるのに夫や親や友人の助けを借りて、お互い様で育てていくのが難しい。
出産したからといって、はじめからちゃんとできる人はいません。
ひとつづつ体験して覚えていけばいいのです。
昔は兄弟がたくさんいて、親戚の子供もたくさんいて何となく生活の中で、小さな子供との接し方を身に着けていけたのが今は出産するまで赤ちゃんを抱っこしたことがないママのほうが多く小さな赤ちゃんを前にして、どうしていいかわからないママたち。
子供が泣いても、どうしていいか分からない・・・
どういうタイミングで、何をしたらいいのか見当もつかない・・・
赤ちゃんは可愛いけど、どう接していいのかわからない・・・
自然界の動物たちは、誰に教えられることもなくちゃんと子育てできる資質が備わっているけれど動物園の動物たちは、そうした本能がだんだん退化していくのだそうな。
私たちは、自由な世界で、自由に生きていると思っているけど実は動物園の檻のなかより、不自由に飼いならされてしまったのかも。
赤ちゃんが泣いたら、どうしたらいいのでしょう。
抱っこして、オムツを替えて、おっぱい飲ませて、散歩して、と考え付く限りのことをしながら、そのうち赤ちゃんの泣きかたで赤ちゃんの要求が分かるようになるものです。
赤ちゃんが生まれたら、すぐに抱きしめてください。
羊水がついているままの赤ちゃんの温かさをその手で感じてください。
心の奥に熱い思いがこみ上げてきたら大丈夫、きっと素敵なママになれます。
出産という原始体験は、自分のうちにあるものすごいエネルギーを感じる体験です。
子育ては、あるがままを受け入れる体験です。
出産、子育てを体験できることは、それだけで幸せなことです。