3月に入り、春の長雨で冷え込む日が続きましたが晴れた日は初夏を思わせる暖かさになりました。
そこここに色とりどりの花々が咲き始めてそよぐ風に春の匂いがして楽しくなりますね。
それでも時々ぐっと冷え込む日があります。

卒業式の日はいつも冷え込んでひざ掛けを持ちながら体育館や講堂の寒さに震えながら我が子の成長に涙したことが
思い出されます。

こんな温度や天気の不安定なときは、自分の体も対応するのに四苦八苦。
まして妊娠中や産後のホルモンバランスの不安定なときは体調を崩しがち。
寝ても寝ても疲れが取れなかったり子供がぐずるとイライラしたり、心身ともに疲れてきやすくなります。

仕事で出かけなければならないと、仕方なく動き出し動いているうちに気持ちが充実してくることもあります。
ところが育児中は、全て自分で日常をコーディネイトしていかなければならずましてや家事はエンドレス。
体調が良いときは、一日を自由に時間配分して家事や育児の合間に
友達と出かけたり、買い物したりとできるのですが少し体調が下り坂になると、全てのことにやる気をなくしてボーとして一日を過ごし、気持ちばかりが焦り、どうにも身動きできない自分をもてあまし自己嫌悪・・・

そんなときは、思い切って外を歩いてみる、友達と話すなどすると気持ちを切り替えていけるのですが、その思い切っての行動ができない状態になって深みにはまってしまうと、自分一人ではどうにもならない「うつ」の状態に陥ってしまいます。

本来、そうしたときに力になって欲しい夫も仕事のストレスで疲れていると
妻の言葉に耳を傾けることができず、妻の変化に気がつかず、力になってくれるとは限らず、一番身近な相談相手のはずが一緒にいながら遠い存在になってしまいます。
 
 
夫婦なのだからわかってよ、という期待があるだけにわかってもらえない辛さは倍増です。

それが、さらに自分の気持ちの落ち込みに拍車をかけてしまいます。
そうなると、何とかしなくちゃという気持ちも失せてしまいます。
子供が泣いているのにどうしていいかわからない、何をしてあげたらいいのか、考えもまとまらない、考えられない、そこまでいくと専門的な治療が必要になってきてしまいます。

産後の「うつ」はたぶんにホルモンの不安定なことが影響しているので
ある一定の時期がすぎれば、通り抜けることができますがその時期に症状が深まってしまうと、ずっと引きずってしまうことがあります。

なんか変かな、と思ったら、まず誰かに自分の思いを聞いてもらうことです。
保健福祉センターの保健師、出産した病院の助産師、新生児訪問してくれた助産師、静岡には心の健康センターもあります。
あなたの気持ちをしっかり受け止めてくれる人を見つけてください。
その相手として、たぶん夫や家族は難しい。