もち米に要注意。

お正月に餅を食べ過ぎたり、美食を堪能したりして
おっぱいが詰まってしまった・・・なんてことはありませんでしたか?
昔は餅やもち米から作ったおこわや赤飯は
母乳の出る食べ物として奨励されてきましたが
カロリーが高いため、粗食で栄養が不足していた時代ならともかく
現代の過食の世の中では、むしろカロリーは制限するくらいでちょうど良く
皆さんのおじいちゃん、おばあちゃん世代の母乳に良い食べ物は
今の時代の食生活の中では、少しずつ変わってきてしまっています。

以前、母乳の良く出る方でしたが、おっぱいが詰まるので、と
たびたびケアを依頼され、よくよく聞けば
おばあちゃんが母乳に良いからと赤飯をよく炊いてくれて
主食はカステラか赤飯、ということ。
肉や脂物は控えているとのことでしたが、赤飯とは・・・トホ!

栄養的にいえば、白米より雑穀米のほうがバランスがとれています。
麦を主食にあわやひえといった雑穀が主食だったときは、
魚や肉などのたんぱく質や脂質も不足しがちだったに違いなく
もち米で炊いた赤飯はぐっとカロリーを上げ、母乳分泌に貢献してくれたのでしょう。
また体を温める食べ物としても良かったのだと思います。
カステラも消化がよく、優れた食品ですが
甘いものが溢れている今の時代には、母乳の出る食べ物というよりは
授乳中は気をつける食べ物の部類に入ってきてしまいました。

食べて美味しいものと、本当に体が欲しがる食べ物は違うのですね。
甘いものを食べて、甘い母乳が出るならわかりやすいのですが
甘いものを食べると、油っこい母乳が出てきます。
塩っぽいこともあります。
甘くて美味しい母乳を出すには、炭水化物、できれば雑穀米中心で
具沢山の味噌汁、納豆、焼き魚、葉物のおひたし、芋や大根の煮物など
日本に昔からある和食中心の食事が一番です。
そういう食生活の中での特別な時の赤飯や大福餅なら
母乳に良いものとしてお勧めできるかもしれません。

ケーキやパンなど砂糖、卵や牛乳、バターといった乳製品がふんだんに入った食品は
日本人の胃腸が消化吸収するには適していないので
アレルギーの誘因となる危険性が大きく、気をつけたいものです。
日常的にパンやクッキー、チョコレートなどが溢れている生活の中では
カロリーオーバーは母乳トラブルに直結です。
本当はもち米より、こちらを制限しないといけないのですが・・・ね。