先ごろテレビで2歳の子供がタバコを吸っている映像が流れたとか・・・
普段あまりテレビを見ないので、残念ながら私は見なかったのですが見た方によれば、多分インドネシアだったかなあとのことでチェーンスモーカーさながらの吸いっぷりに衝撃を受けたとのことでした。

妊娠中のタバコが胎児に及ぼす影響は様々です。
タバコのニコチンが体内で分解解毒されるとき、多くのビタミンCが消費します。
ビタミン類は単体では働かないので、一緒に他のビタミンやミネラル分も消費されてしまいます。

その結果、血液は栄養不足になっていきます。
赤ちゃんは胎盤を通して母体から栄養をもらっています。
もらうべき母体がタバコの影響により栄養不足になっていると胎児に十分な栄養が届かず、胎児は子宮の中で育つことができません。
子宮内発育不全と呼ばれています。

子宮内発育不全の原因はタバコのほかにも、高血圧やむくみ、貧血など母体の健康状態が大きく影響してきます。
週数にくらべ赤ちゃんが小さく、未熟です。
赤ちゃんにとって最良の環境である子宮の中で予定日に一日でも近づくことが赤ちゃんの発育には必要なのですが、タバコはその最良の環境を壊してしまいます。
子宮の中にいては、これ以上育たない、危険だと判断した赤ちゃんは予定日を待たずに早く生まれてきてしまうことがあります。
赤ちゃんにとって子宮が最良の環境であるはずが、そうでなくなったとき赤ちゃんは生まれてくる道を選ぶようです。

母親の不摂生の為に未熟で生まれてきた赤ちゃんは、生まれながらに苦難の始まりになってしまいます。
子宮環境になぞらえた保育器の中で赤ちゃんは頑張ります。

タバコの影響はそれだけではありません。
タバコのニコチンは胎盤を通過するといわれています。
赤ちゃんは生まれながらに低ニコチン中毒になっているのだそうです。
すると本人の意思とは関係なく体がニコチンを求めてタバコを吸いたくなってしまう。
もともと家庭環境に中にタバコがあるわけですから
赤ちゃんが育っていく中でタバコを吸うようになるのは必然です。
そのような事情で喫煙の低年齢化が進んでいるのが現状で子供病院には小中学生の為の禁煙外来があります。
本人の意思とは関係なく体が求めてしまっているので精神論では解決できません。
薬による治療が必要ですが対処が早ければ治療効果も上がりやすいそうです。

妊娠する可能性のある人はタバコはやめましょう。
妊娠がわかったら、その日からタバコはやめましょう。
タバコを吸っていても、赤ちゃんに発育不全がなかったときは奇跡です。
タバコは赤ちゃんの一生を台無しにしてしまうこともあります。

レッツ! 禁煙!