子育てママの相談室

子育て頑張りすぎていませんか? 赤ちゃんの気持ちに気付いていますか?
子育てママの相談室から助産師・福田純子が 楽しい子育てを応援する小さなエッセイお届けします。
うれしいことも悲しいことも楽しいことも苦しいこともみんな人生の宝物。

2009年12月

「待つ」ということ

赤ちゃんが生まれると子宮は直ちに収縮します。
子宮は収縮しながら胎盤をはがし、はがれたところの血管を
閉じていきます。
出産というと血まみれのイメージがありますが、
赤ちゃんが生まれて、胎盤がタイミングよくはがれていくと
出血はほとんどありません。

ところが、お産を急ぎすぎて早くから力んでしまったり
赤ちゃんの具合が悪くなって早く出すために押したり
会陰切開したりすると、産道や子宮に無理な力がかかり
出血しやすくなってしまいます。

昔は、お産は時間がかかって当たり前、ゆっくり待ちましょうと
お母さんと赤ちゃんの「時」を待ったのですが、
最近は出産するママたちも、介助する助産師や医師たちも
気長に待つことが苦手になってきてしまいました。

手間ひまかけて煮物を作ったり、編み物をしたりすることは
趣味ではあっても、なかなか忙しい日常の中では
敬遠されてきてしまっています。
一方でスローライフが流行のように言われるなかで
私たちの日常は、なぜかしら忙しい。
いろいろなことが便利になったのに、
家事も簡単になっているし、情報もスピーディーになっているのに
逆に何かにおわれるようにせかせかとしています。
子供を産んで育てることは、そんな時間に逆行するかのような日常です。

予定日が近くなると周りから、
「まだ?」と聞かれることがストレスだといった方がいましたが、
1日でも予定日が過ぎるとあせってしまう方もいます。
予定日はあくまでも「予定日」
予定日を目安に出産のリスクを考慮はしますが
赤ちゃんが生まれるときは、最も良いタイミングで訪れます。
いつかわからない、その「時」を楽しみに待つところからお産は始まります。
いつかわからないことは不安でもありますが、その不安を抱えながら
待つことが、これから始まる子育ての序章でもあります。

不安を打ち消して見えないものを信じていくことは
未来を信じる力につながります。

繰り返す陣痛の先にある赤ちゃんとの劇的な出会いの瞬間を思い描いて
ゆっくりお産をしましょう。
生まれてくる赤ちゃんの力を信じて、命を育てた自らの力を信じて
無事にお産ができるよう祈りつつ「その時」を待ちましょう。

予防接種について


寒くなりました。
もう12月ですから当然ですが・・・。
インフルエンザも下火になリませんね。

赤ちゃんはインフルエンザにならないと言われていますが
生後4ヶ月の赤ちゃんがインフルエンザになったという報告もあり
油断はできません。

通常生後3ヶ月位までは熱を出さないといわれています。
それは胎児のときに母親から移行した免疫のおかげです。
その免疫は月日とともに消えていくので、生まれてからは
母乳を通して母親の免疫が移行します。
生後4ヶ月頃はその移行期で
生まれながらの免疫から、出生後に獲得した免疫が入れ替わっていきます。

予防注射は薄めた病原菌で病気にかかったように見せかけて
体の中でその病気に対する抗体をつくり免疫機構をつくるものです。
風疹(三日ばしか)や耳下腺炎(おたふくかぜ)のように
子供の頃にかかったほうが軽くすむ病気もありますが
結核や麻疹(はしか)やポリオのように感染すると命に関わったり
重い後遺症を残したりする場合もあり
また、感染性が強く社会的に問題となる場合もありで
戦後、様々な感染症が蔓延するなかで
子供たちの命を守るために弱毒性のワクチンが開発されてきました。

ところがそうした予防接種のために麻痺が残ったり
重症な副反応を引き起こして後遺症が残ったりする場合もあり
そのような場合に対応する方法がないために
予防接種はしない、と一切を拒否する方もいます。

感染症で1000人の子供たちが死んでは困る、
1000人の子供たちの命を守るためには
10人くらいはそうした副反応がでても仕方がない、
というのが国の方針だった時代です。

そうした国の方針に異議を唱えている団体もあり
かつては強制だった予防接種は、今は任意になりました。
その代わり、副反応が出ても親の責任。
予防接種しないで病気になっても親の責任。

で・・・迷う方が出てきます。
育児相談をしていると、予防接種はしたほうが良いのかと聞かれます。

で・・・行政的には、受けたください、といってはいけないようです。
あくまでも任意ですので。

ほとんどの方は予防接種を受けたほうがよいという小児科医の勧めで
受けています。
国が推奨している予防接種は無料ですが、それ以外は有料です。

私が相談を受けた場合は
薦められても納得できなければ無理に受る必要はありません。
薦められて納得できれば是非受けてください。
と答えるようにしています。

生後3ヶ月からはじまるツベルクリン反応。3種混合・・・
親の責任の重さを実感するときですね。


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