子育てママの相談室

子育て頑張りすぎていませんか? 赤ちゃんの気持ちに気付いていますか?
子育てママの相談室から助産師・福田純子が 楽しい子育てを応援する小さなエッセイお届けします。
うれしいことも悲しいことも楽しいことも苦しいこともみんな人生の宝物。

2009年11月

乳頭錯乱について

赤ちゃんは生まれてすぐママに抱いてもらうと
おっぱいを吸おうとする仕草が見られます。
お腹の中の赤ちゃんは指を吸って、
生まれてからの授乳の練習をしてきた赤ちゃんは
産まれるとすぐママのおっぱいを探します。

生まれてすぐにママのおっぱいを口に含み吸った赤ちゃんは
記憶に刻み込まれ、おっぱいを吸うのが上手にできるといわれています。
逆に、初めて口にするのが哺乳瓶だと人工の乳首に慣れてしまい
母乳を上手に吸えなくなると言われます。
さらに、母乳と人工の乳首を交互に与えていると
乳頭錯乱といって、どちらの乳首も吸えなくなることもあります。

ところが、多くの症例でデータをとれば、そういった傾向があるのかも知れませんが、
必ずしも、そうとは言えない場合も多々あります。
未熟児の為に生まれてすぐ保育器で、哺乳瓶で粉ミルクを与えられていた赤ちゃんが
数日後、保育器から出て、すぐに直接母乳が難なく出来るケースは良くあります。
母乳には上手に吸いつけるもの量にはならず、なかなかたっぷり母乳を飲めなかった赤ちゃんに
ミルクを補充して1回にある程度の量を飲むようにさせた結果、
しっかり母乳を飲むようになったケースもあります。
乳首が短くて授乳時に保護器を使っていたが2~3ヶ月で使わずにすむようになったとか、
ある日突然ぱくんと吸い付くようになったとか、
乳首は理想的な形で飲みやすそうなのに吸い付けない場合や
逆に、このおっぱいで良く飲めるなあと感心してしまう場合もあり
一定のパターンがなかなか通用しないのが母乳の奥深いところでもあり
人によって様々な見解の分かれるところでもあります。

乳頭錯乱については、多くの文献にありますが、
幸いなことに、私は出会ったことがありません。
人工の乳首に慣れてしまって、ママのおっぱいに吸い付けなくて
大変な思いをして授乳するといった場面には良く遭遇するのですが、
それでも、赤ちゃんが混乱してママの乳首も哺乳瓶も忘れてしまうといった
悲しい場面には出会っていません。
乳頭錯乱になってしまうと、どちらも吸えなくなってしまい
大変な苦労をする羽目になります。
だから、赤ちゃんには最初から母乳を与えて母乳だけで育てましょう、
ということになります。
確かに最初から母乳だけで育てるのは理想ではありますが
なかなか思うようにいかないのも現実です。
乳頭錯乱するのが怖くて哺乳瓶で与えられない、という方がいます。
どうしても哺乳瓶を使いたくない場合は、スプーンで与える方法もあります。

乳頭錯乱は、それほど頻繁にみられる現象ではないので
思いがけない事態で一時的に母乳を与えることが出来なくなったとき
その間、哺乳瓶をつかうことを、あまり心配しなくても良いのではないかと
個人的には思っています。

授乳の姿勢について

母乳を与えるときの姿勢は、とても大切です。
出産後の骨盤のゆがみから来る不自然な姿勢や、
赤ちゃんに乳首を吸わせることに、ついつい真剣になってしまって
前かがみになってしまったりすると
疲れてしまうばかりか、赤ちゃんも飲みにくく、
乳腺はきちんとした流れを作ることが出来ず、
おっぱいが張ってしまって、乳腺炎を引き起こす等など
様々なトラブルに結びついてしまいます。

はじめて座って授乳をするときは、
どこの施設も助産師が指導にあたるはずですが(そうであって欲しい・・・)
それでもなかなか要領が得ないまま日を過ごしてしまい
きちんとした授乳姿勢(ポジショニング)がとれないまま退院することも
ままあります。

授乳がすごく疲れるとか、上手に抱けないときは
遠慮せず何度も指導を受けてください。
授乳が最初から上手に出来る人は、稀です。
ほとんどの方は、なんとなくしっくりこない抱き方のまま、
こんなものかなと自己判断してしまいます。

ポジショニングが少々悪くても母乳分泌が最初から良いと
母乳はそこそこ飲めるので、それで良しとしてしまいがちです。
そのような場合でもポジショニングをきちんとすると
哺乳効率がアップし同じ時間で驚くほど飲めるようになります。

逆に、母乳分泌は良く赤ちゃんも吸っているのに量にならない場合は
ポジショニングが悪いために、しっかり舌を巻き込めないでいることがあります。

母乳の分泌量は日を追うごとに上昇してくるのが一般的ですが
そのためには「赤ちゃんが上手におっぱいを飲む」ということが大事です。

ママも赤ちゃんも最初からきちんとした姿勢を覚えましょう。

まず、ママの姿勢。
*授乳の前に大きく肩を回しましょう。2~3回づつ。
背泳をするときのように、大きく後ろへ。
クロールをするときのように大きく前へ。
手を上に 上げて背伸び。上半身のストレッチ。
これだけで乳腺を取り巻く血液やリンパの流れが良くなります。
*背筋をしゃんと伸ばして胸をつきだすようにしましょう。
赤ちゃんの口に乳首を入れようとして前かがみになると
逆に赤ちゃんとママの体はフィットしなくなってしまいます。
乳首は赤ちゃんの口に入れるのではなく、赤ちゃんがママの乳首をぱくんと
咥えられるように赤ちゃんの上唇あたりに乳首を置いて位置あわせしてあげます。
*肩の力はぬきましょう。自然に腕を下におろしたなかに赤ちゃんがいるようにします。
*赤ちゃんの首は肩に近い首の付け根辺りを固定します。
頭を支えると前屈姿勢になってしまい飲みにくくなります。

赤ちゃんの姿勢
*ママのお腹と赤ちゃんのお腹が向かい合わせになるようにしましょう。
*赤ちゃんの首からおしりにかけてはまっすぐに。
体が上をむいて、首だけママのほうでは、ねじれてしまって飲みにくい。
また頭を持ってしまったり、お尻を持ち上げてしまうと
前屈姿勢になり、胃が圧迫されてたくさん飲めない。
*ママの乳輪部までしっかり咥えさせましょう。
浅い咥えでは、飲めないだけでなくママの乳首を傷つけてしまいます。

ママの姿勢と赤ちゃんの姿勢がきちんとできると
母乳も良く出るようになり、赤ちゃんも上手に飲み、
授乳することが楽しくなります。

めざせ! らくらく母乳育児!

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