子育てママの相談室

子育て頑張りすぎていませんか? 赤ちゃんの気持ちに気付いていますか?
子育てママの相談室から助産師・福田純子が 楽しい子育てを応援する小さなエッセイお届けします。
うれしいことも悲しいことも楽しいことも苦しいこともみんな人生の宝物。

出産前のおっぱいの手入れについて

出産前のおっぱいの手入れについては様々な意見があります。
しっかり行ったほうが良いとか、必要ないとか、、乳房は触らないとか、乳房もしっかりマッサージするとか、それぞれの経験に基づいて指導がされています。
 
多少は科学的根拠に基づいている場合もありますがほとんどは実際の結果をみて、こうしておくほうが良いという場合がほとんどです。
目的地は一緒でもたどり着くルートや方法は様々。
先に通った人や客観的に見ている人が良かれと思ってアドバイスしたことが、結果的に実を結べばOK。
 
結果的にうまくいかなかった場合、他の方法だったら良かった、ということもあるでしょうし、他の方法ではもっと残念な結果だという場合もあります。
ただ時間は同じように流れているので、元に戻って違う方法を試すことはできませんね。
 
二人目、三人目であれば、自分の中での比較ができるので参考になりますが初めてであれば同じお手入れをしていたにも関わらず、AさんとBさんでは結果が異なります。
 
アドバイスを受けたとき納得したら、信じて実践してみましょう。
あとで、あのときこうすれば良かったと、後悔するのは辛いので母乳育児を成功させるためにはある程度、情報収集も必要です。
おっぱいのお手入れを十分にしていて、とても形もよく柔らかく理想的な状態であっても、抱っこがうまくできなかったり赤ちゃんが小さかったりして、授乳に戸惑うことも多々あります。
 
そういう意味では、おっぱいの手入れが全てを決めるわけではありません。
私見では、
①出産前は乳房は触らない。
②乳頭の汚れをオリーブ油などできれいにしておく。
③乳頭を形よく整える
扁平や陥没乳頭の場合はひっぱりだしながら
乳輪全体が柔らかく赤ちゃんの口にフィットするように
この3点が押さえられていれば、まず大丈夫。
切迫早産で出産前のお手入れができなかった方でも
陣痛が起きてから行っても十分間に合うお手入れです。
何より赤ちゃんに母乳を与えたいという気持ちが一番大事。
そのために出きる限りのことをしておく、それで十分だと思います。
 
できることには限りがあるのだから出来ない事を悩んだり、不安になったり、後悔したりしないで赤ちゃんの為にできる限り・・・それがママの気持ち。
 
その気持ちは赤ちゃんに伝わっていくと思いますよ。

産後「うつ」について

3月に入り、春の長雨で冷え込む日が続きましたが晴れた日は初夏を思わせる暖かさになりました。
そこここに色とりどりの花々が咲き始めてそよぐ風に春の匂いがして楽しくなりますね。
それでも時々ぐっと冷え込む日があります。

卒業式の日はいつも冷え込んでひざ掛けを持ちながら体育館や講堂の寒さに震えながら我が子の成長に涙したことが
思い出されます。

こんな温度や天気の不安定なときは、自分の体も対応するのに四苦八苦。
まして妊娠中や産後のホルモンバランスの不安定なときは体調を崩しがち。
寝ても寝ても疲れが取れなかったり子供がぐずるとイライラしたり、心身ともに疲れてきやすくなります。

仕事で出かけなければならないと、仕方なく動き出し動いているうちに気持ちが充実してくることもあります。
ところが育児中は、全て自分で日常をコーディネイトしていかなければならずましてや家事はエンドレス。
体調が良いときは、一日を自由に時間配分して家事や育児の合間に
友達と出かけたり、買い物したりとできるのですが少し体調が下り坂になると、全てのことにやる気をなくしてボーとして一日を過ごし、気持ちばかりが焦り、どうにも身動きできない自分をもてあまし自己嫌悪・・・

そんなときは、思い切って外を歩いてみる、友達と話すなどすると気持ちを切り替えていけるのですが、その思い切っての行動ができない状態になって深みにはまってしまうと、自分一人ではどうにもならない「うつ」の状態に陥ってしまいます。

本来、そうしたときに力になって欲しい夫も仕事のストレスで疲れていると
妻の言葉に耳を傾けることができず、妻の変化に気がつかず、力になってくれるとは限らず、一番身近な相談相手のはずが一緒にいながら遠い存在になってしまいます。
 
 
夫婦なのだからわかってよ、という期待があるだけにわかってもらえない辛さは倍増です。

それが、さらに自分の気持ちの落ち込みに拍車をかけてしまいます。
そうなると、何とかしなくちゃという気持ちも失せてしまいます。
子供が泣いているのにどうしていいかわからない、何をしてあげたらいいのか、考えもまとまらない、考えられない、そこまでいくと専門的な治療が必要になってきてしまいます。

産後の「うつ」はたぶんにホルモンの不安定なことが影響しているので
ある一定の時期がすぎれば、通り抜けることができますがその時期に症状が深まってしまうと、ずっと引きずってしまうことがあります。

なんか変かな、と思ったら、まず誰かに自分の思いを聞いてもらうことです。
保健福祉センターの保健師、出産した病院の助産師、新生児訪問してくれた助産師、静岡には心の健康センターもあります。
あなたの気持ちをしっかり受け止めてくれる人を見つけてください。
その相手として、たぶん夫や家族は難しい。

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